おすすめホラー「山魔の如き嗤うもの」三津田 信三 (著)
忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。
「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。
「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。
村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。
六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。
そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。
『首無の如き祟るもの』に続く渾身の書き下ろし長編。
<2009本格ミステリ・ベスト10>
第1位に輝いた作品です。
山魔を巡る怪異に彩られた雰囲気の中、 物語は幕を開けます。
さらに、山小屋からの一家消失、見立て殺人、 密室殺人、顔のない死体など、 謎解きの要素もふんだんに盛り込まれ、 読む者を飽きさせません。
「ホラーでありながらもミステリ的な 仕掛けにもこだわりをみせた 独特のストーリーテリングで注目を集める」
という作者紹介の言葉どおり、おどろおどろしい物語展開とミステリが見事に融合した作品となっています。
昔読んだ横溝正史の世界が 21世紀にリニューアルオープンしたように感じました。
特に、後半70ページの謎解き部分は、 二転、三転しながら、 それまでのいくつもの謎や怪異が 加速度的に解き明かされていき、 清々しさを感じてしまうほどでした。
「山魔の如き嗤うもの」にあなたも取り憑かれてみてください。
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