2010年10月11日 (月)

●優秀なプレーヤーほどマネジメント業務が手薄に

プレイング・マネジャーが増えてきました。
経営側のとっては、利潤をうまない専任マネジャーを置くよりも、売上に貢献する現場のプレーヤーを管理者と兼任させたほうが、それだけ人件費が抑えられるという背景があります。

現代の上司には「プレーヤー」と「マネジャー」、この2つの両立が求められているのです。

とはいうものの、数字などで個人の成績がはっきり見えやすいのは「プレーヤー」の部分です。
そのため、マネジャー業務が手薄になります。

また、プレーヤーとして優秀だからこそ、プレイング・マネジャーに抜擢されます。
そのため部下に対して、つい「教えているより、自分でやってしまったほうが早い」とひとりで仕事を抱え込む傾向があります。

その結果、さらに忙しくなり、部下の面倒を見える時間がどんどん少なくなっていくという悪循環に陥るのです。

部下からすれば「いくら大変でも部下の面倒くらい見ろよ。それが仕事だろう。」というのが本音であり、また悲しいかな、正論でもあるのです。

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2010年8月13日 (金)

上司力を磨く (1)

●「そんなこと」で悩む若手社員

上司からすると、「そんなことぐらいで・・・・・・。」という程度の理由で辞めてしまう若手社員が増えています。
大卒では、入社三年以内に三割が離職すると統計データがあります。

実際に働き始めてどう感じたかを若手社員に調査したところ、驚くことに43%もの人が、「やっていけるか不安になった」と答えています。
仕事に真剣に向き合っているからこそ、こうした不安が解消されず、頂点に達すると、彼ら・彼女らは退職や転職を決意してしまうのです。

現在の上司には、従来の「管理」という仕事に加え、これまでの年の近い先輩が担っていた「若手の不安や焦りを取り除き、教え導く」という役割も求められています。
ところが、それができる上司は、残念ながら、そう多くはありません。

上司たちは、自分が若手だった頃の気持ちを忘れかけています。
若手にとって年の離れた上司は「話しかけにくく」「自分をどう評価しているかが気になる」存在であるという自覚がありません。
そして、それが軽はずみな「上司語」を使うことにつながり、知らず知らずのうちに部下を傷つけ、退職を決意されるまでに追い詰めてしまうこともあるのです。

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2009年1月24日 (土)

おすすめホラー「山魔の如き嗤うもの」三津田 信三 (著)

忌み山で人目を避けるように暮らしていた一家が忽然と消えた。
「しろじぞうさま、のーぼる」一人目の犠牲者が出た。
「くろじぞうさま、さーぐる」二人目の犠牲者―。

村に残る「六地蔵様」の見立て殺人なのか、ならばどうして…「あかじぞうさま、こーもる」そして…。

六地蔵様にまつわる奇妙な童唄、消失と惨劇の忌み山。

そこで刀城言耶が「見た」ものとは…。

『首無の如き祟るもの』に続く渾身の書き下ろし長編。

<2009本格ミステリ・ベスト10>
第1位に輝いた作品です。

山魔を巡る怪異に彩られた雰囲気の中、 物語は幕を開けます。
さらに、山小屋からの一家消失、見立て殺人、 密室殺人、顔のない死体など、 謎解きの要素もふんだんに盛り込まれ、 読む者を飽きさせません。

「ホラーでありながらもミステリ的な 仕掛けにもこだわりをみせた 独特のストーリーテリングで注目を集める」
という作者紹介の言葉どおり、おどろおどろしい物語展開とミステリが見事に融合した作品となっています。

昔読んだ横溝正史の世界が 21世紀にリニューアルオープンしたように感じました。

特に、後半70ページの謎解き部分は、 二転、三転しながら、 それまでのいくつもの謎や怪異が 加速度的に解き明かされていき、 清々しさを感じてしまうほどでした。

「山魔の如き嗤うもの」にあなたも取り憑かれてみてください。

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おすすめミステリー小説「ラットマン」道尾 秀介 (著)

結成14年のアマチュアロックバンドが練習中のスタジオで遭遇した不可解な事件。
浮かび上がるメンバーの過去と現在、そして未来。
亡くすということ。
失うということ。
胸に迫る鋭利なロマンティシズム。

注目の俊英・道尾秀介の、鮮烈なるマスターピース。

いきなり言ってしまいますが、この作品、私は作者のこれまでのところの最高傑作だと思います。

作者のストーリーテリングのうまさにはいつも舌を巻きます。
この作品も 例外ではありません。
それだけで一個のミニミステリを構成するような、 遊び心満載の導入部分。
それでまずがっちりとハートをわしづかみにされ、 あとは現在と過去を行きつ戻りつするミステリアスでサスペンスフルな展開にページを繰るのが止まらなくなります。

事件が起きるまでの前半部、ゆっくりじわじわと腹の下の方から不安と恐怖を掻き立てていく作者の 手腕も見事です。

やがて事件が起き、そこから物語のスピードが増し、心地よいリズムで 結末へとなだれ込んでいきます。
そして、すべての真相が明らかになった時、 私は愕然・驚嘆・呆然となりました。
こういう騙し方があったのかと。
だからラットマンなんだと。

スゴイのは、そのラットマンが二層にも三層にも仕掛けられていること。
事件の真相、物語の構図、過去と現在、登場人物と読者・・・。

他の作品にはまま見られた無理や破綻もこの作品には全くない上に 物語の面白さ、ミステリとしての仕掛けも申し分なく、 冒頭にも書いたように、これまでのところの作者の最高傑作といっていい仕上がりになっています。

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2009年1月23日 (金)

おすすめミステリー小説「ディスコ探偵水曜日」

【「新潮」掲載+書下ろし 1000枚。二十一世紀の黙示録、ここに完成!!】

愛、暴力、そしてミステリ。舞城史上、最大のスケールで描く最高傑作。

迷子捜し専門の米国人探偵・ディスコ・ウェンズデイ。
あなたが日本を訪れたとき、〈神々の黄昏〉を告げる交響楽が鳴り響いた――。

魂を奪われてしまった娘たち。
この世を地獄につくりかえる漆黒の男。時間を彷徨う人びと。
無限の謎を孕む館・パインハウス。
名探偵たちの終わり無き饗宴。

次々に現れる困難や疑問に懊悩するディスコの姿は、ミステリーや純文の狭間で懊悩している舞城自身に思えた。
所々に自作のタイトルをちりばめる手法に(物語の中ではそれらタイトルが結構重要な機能を果たしている)、今作によって作家として一つの区切りのようなものを示したかったのかな、とも感じた。

または、キャリアの総括、みたいな。読了してから色々考えてるけど、それは作品の内容にではなくて、あくまでも舞城王太郎という作家のスタンスに対して。読書をしてこんな気持になるのは初めて。

今までの舞城作品を期待するとちょっと「?」かも。舞城初体験者は絶対「×」だよ。

でも、確か去年の6月頃に一度今作の発売案内出てたよな~(無料と思いきや有料の冊子、『波』の巻末にちーっこくだけど)。
それをキャンセルしてまで書き下ろし加えるその姿勢が必死で本気で、良い感じ。下巻はまるまる書き下ろしだし。

下巻の章題は「方舟」。
連載当時、舞城自身書き進める中で収拾がつかなくなってしまったんじゃないかな。ほんとスケールでかすぎだから。
紙と文字で表すの不可能なくらいスケールでかい(実際やたら図説多い)。
それを救おうとして、リスク背負ってでも書き下ろさなきゃいられなかったんだろう。

妄想に過ぎませんが。あ、この話って大雑把に言って「救済」の話だよな……物語を作家が体現している!? 

妄想に過ぎないけどそう考えるとやっぱ凄い作家で、その労力と腕力に星5つです。次作に心底期待大。

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